猫の肛門嚢炎
肛門の左右に肛門嚢(肛門腺)という分泌液が入っている袋が一つずつあり、その袋が炎症を起こしてしまった状態を肛門嚢炎といいます。肛門をしきりに舐めたり、床に擦り付けたりする症状がみられ、悪化すると腫脹して肛門嚢が破裂し血や膿が出てくるようになります(肛門腺破裂)。病院では肛門腺絞りや肛門嚢を切開し、溜まっている貯留物を排出させたあと、洗浄し炎症をおさえる薬を充填します。一度肛門嚢炎になった子は再発も多いため、完治した後もこまめな肛門腺絞りを行うことで再発予防につながります。