ワンちゃんネコちゃんの獣医療におきましては、予防医療も充実しており、ワクチンや定期的な投薬により危険で重篤な感染症から身を守ることが可能です。近年では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のようなマダニを媒介して動物から人に感染して人が亡くなるケースも報告されているため、ワクチンやフィラリア予防だけでなくノミ・マダニにおきましても徹底した予防を推奨しております。

ワクチン接種

犬の混合ワクチン

 当院では5種混合ワクチンと7種混合ワクチンをご用意しております。
 生活環境や健康状態にて5種か7種かを飼い主様とご相談させて頂き接種いたします。

狂犬病ワクチン

 生後91日以上のわんちゃんは、狂犬病ワクチンを1年に1回接種し、飼い犬登録することが法的に義務付けられており、狂犬病ワクチンの接種後に役所や保健所に届出が必要になります。
 当院では役所への届け出を代行し鑑札を郵送でお送りするサービスも実施しておりますので、詳しくはお電話、もしくは当院のスタッフにお問い合わせください。

猫の混合ワクチン

 当院では3種混合ワクチンと5種混合ワクチンが御座います。
 猫のワクチン接種間隔が1年か3年かにおける意見については様々ではありますが、米国猫臨床医協会・猫内科学会による猫用ワクチンの推奨ガイドラインでは、初年度複数回の接種後、1年後の追加接種、その後3年毎の接種とされています。
 5種混合ワクチンは、家の外に外出する猫ちゃんや、FelV陽性の猫ちゃんと同居する場合に接種を行います。

子犬と子猫の初年度のワクチン

 子犬・子猫は生後2~3ヶ月ぐらいは、母犬や母猫の初乳に含まれる免疫(移行抗体といいます)によって感染症から守られており、母親の移行抗体をもっている期間は、危険な感染症にかかりにくいという利点はありますが、同時に混合ワクチンを接種を行っても効果が得られない時期でもあります。
 子犬・子猫は免疫的にも病気が重篤化しやすく、移行抗体を持っている期間は個体差によって分かれるため、接種時期によって初年度は2~3回の接種が必要となります。

フェレットのワクチン

 フェレットが犬ジステンパーウイルスに感染すると助かる可能性はほぼないとされており、その犬ジステンパーウイルスを予防するために接種を行います。
 フェレットのワクチンは日本で認可が取れていないため、犬用の2種混合ワクチンを使用しております。

抗体価検査(犬・猫)

 ワクチンアレルギーのお持ちの方や、持病をお持ちの方、ワクチン接種を最小限に抑えたい方は、抗体価検査でワクチンの追加接種の必要性を確認することができます。
 詳しくは当院スタッフや、お電話にてお問い合わせください。

犬の混合ワクチン

  • 5種:犬ジステンパー、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症
  • 7種:犬ジステンパー、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬レプトスピラ病[黄疸型・出血型]

 

猫の混合ワクチン

  • 3種:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症
  • 5種:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病 (FelV)、猫クラミジア感染症

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避妊・去勢手術

避妊・去勢手術は完全予約制です。
避妊去勢手術のご検討の方は一度ご来院頂き、獣医師が診察した上でのご説明を受けて頂いてからのご予約を推奨しております。また、お電話(03-6915-7619)でのご予約も可能ですので、ご希望・ご検討の方は、お気軽にスタッフにお申し付けください。
※ スマホアプリ「ペットPASS」によるご予約は出来かねますのでご注意ください。

やさしい避妊去勢手術を目指して

当院ではより痛みの少ない避妊去勢手術を目指しており、疼痛管理の徹底した手術と術後管理を行っております。

マルチモーダル鎮痛

作用機序の異なる鎮痛薬や麻酔薬を複数組み合わせて使用することで、薬の鎮痛効果を最大限に引き出し、なおかつ副作用を最小限に抑えることが出来ます。このようなマルチモーダル鎮痛を行うことで、より安全で体に負担のかからない手術を行っております。

局所麻酔の併用、術後の痛みを緩和

当院では、術創部に複数の局所麻酔を使用しております。
術創部への直接的な鎮痛効果により、術後回復の大きな助けとなります。

術後の鎮痛管理

犬猫の避妊去勢手術後は、当院では通常翌日の午後まで注射や点滴による十分な鎮痛管理と経過観察を行い、避妊手術の場合は術後服を着用しての退院となります。

マイクロチップ

マイクロチップ
当院ではマイクロチップの装着とご登録のご案内を随時受け付けております。
2019年6月に改正された動物愛護管理法において規定された内容により、2022年6月1日よりマイクロチップの義務化がスタートしました。
マイクロチップの義務化は、飼い主様の責任がより明確化されることを意味しており、動物愛護の観点からも犬猫の遺棄や不要な殺処分の防止に繋がればと私たちは切に願っております。

義務化による変更点

マイクロチップの情報登録に関しましては、義務化前までは日本獣医師会(AIPO)や日本ケネルクラブ(JKC)といった民間事業者が運営する登録団体が登録事業を行ってきましたが、今後の義務化された登録は環境省のデータベース(https://reg.mc.env.go.jp)に一本化されることにより、義務化前に行ってきたマイクロチップの登録手順や書類と変更が御座います。詳しくは当院スタッフにご相談ください。

また、2022年6月1日までに、すでにご家族に迎えられたワンちゃん・ネコちゃんのマイクロチップの挿入については努力義務となります。

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フィラリア・ノミ・マダニ予防 」の欄は、只今、作成中です。