当院では、ウサギ・フェレットはもちろんのこと、ハリネズミ・チンチラ・デグーなどの哺乳類から、ヒョウモントカゲモドキ・フトアゴヒゲトカゲ・ベルツノガエルなどの爬虫類・両生類まで、幅広く診療しております。

診療している代表的な動物たち

ウサギ

一般的にウサギはストレスに弱く、季節の変わり目などの環境の変化で、食欲が低下したり元気がなくなったりすることもあります。また牧草不足による不正咬合や腸内環境の悪化、雌の場合では生殖器疾患など、病気は多岐にわたります。定期的に食事量や体重、糞の大きさ・量をよく観察し、常に新鮮な牧草を与えることが病気の予防につながります。

フェレット

中高齢になりますと、副腎疾患やインスリノーマ、リンパ腫といった病気になりやすいのがフェレットの特徴です。食べているのに肋骨が浮き出てきたり、被毛の状態が良くないと感じましたら動物病院への受診を推奨します。フェレットにおきましても常日頃の食欲元気、排便排尿の量や状態、慣れている子ではくまなく全身をみて観察することで、病気の早期発見につながります。

ハリネズミ

自宅以外の環境や、知らない人に触られる事に慣れていないハリネズミの場合は、診察時に丸く身を隠してしまい、視診や聴診でも麻酔や鎮静処置をしないと困難な場合があります。そのためご来院の際には症状が分かる写真やムービーを準備していただく事を強く推奨します。病気に関しましては、若齢期ではダニやハウスダスト由来の皮膚病や鼻炎が多く、2歳半を過ぎますとふらつき症候群による後躯麻痺や、腫瘍や生殖器疾患による病気が発生しやすくなります。定期的な体重測定とミルワームの与えすぎに注意することが重要です。

ハムスター

寿命が2~3年と短く、高齢になるにつれて心臓病や雌の生殖器疾患が多い印象を受ける動物です。また頬袋脱やウェットテイルなど特徴的な病気もあり、腐敗しやすいフードの与えすぎや環境管理に注意することが重要とされています。

モルモット

モルモットは体調が悪い場合でも表情に出すことがほとんどなく、症状も分かりにくい事が多いため、気付いた時には症状がかなり進行していることが多い動物です。こまめに食欲や体のお手触り、便や尿の状態と体重の増減をチェックし、少しでも違和感や異常があれば早めの受診をお勧めいたします。

チンチラ

若齢のチンチラは免疫が弱く、皮膚の毛が脱毛する皮膚糸状菌症がしばしば見受けられます。清潔な環境を保つことで予防することができますので、特に雨季など湿度の高い季節などはこまめに牧草を新鮮なものに取り替えてあげたり、牧草の保存管理に注意することが重要です。

デグー

デグーの歯もウサギと同様に切歯・臼歯ともに一生伸び続け、硬いものを齧ることですり潰し、削られていきますが、やわらかい物ばかり与えていたり、牧草を与えずにいると不正咬合になってしまい、歯削りのために生涯ずっと通院しなければならなくなるため、食餌には若い時から注意が必要です。

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)

爬虫類の中でも飼育しやすくモルフも多様かつ多彩なことから人気のヒョウモントカゲモドキですが、雄では栓子詰まりやヘミペニス脱、雌では卵胞うっ滞などが多く、しばしば外科的処置が必要な場合があります。食欲不振が続く場合は早めの受診をお勧めしております。

フトアゴヒゲトカゲ

性格が温和で、動きや仕草が愛くるしいことから、人気の高いペットとして知られています。昼行性で十分な紫外線と体温を上げるためのホットスポットが必要とされています。食餌においては雑食性でコオロギやミルワームのような昆虫のみならず、小松菜などの野菜も好んで食べます。通常、餌から水分を摂取するため、水容器を設置しない飼育者もいるが、脱水による便秘や食欲不振もしばしば見られるため、常に新鮮な水を設置し飲水へのアプローチを欠かさないように推奨している。

ベルツノガエル・クラウンウェルツノガエル

ツノガエルでは、ソイルの誤飲による食欲不振や、不衛生な環境での飼育による自家中毒やレッドレッグなどで受診されることが多く、適切な床材の選択や水の交換頻度、気温と湿度の管理、餌の与え方などで予防することが重要です。

診療対応動物一覧

・ウサギ
・フェレット
・モルモット
・チンチラ
・デグー
・ハリネズミ
・ハムスター
・リチャードソンジリス
・フクロモモンガ
・セキセイインコ
・ラブバード(コザクラインコ、ボタンインコなど)
・フトアゴヒゲトカゲ
・ヒョウモントカゲモドキ
・小型陸棲カメ(ホシガメ、ギリシャリクガメ、ホルスフィールドリクガメ、ヘルマンリクガメなど)
・半水棲カメ(イシガメ〔ゼニガメ〕、クサガメ、ミシシッピーアカミミガメ〔ミドリガメ〕など)
・水棲カメ(ニオイガメなど)
・両生類(ベルツノガエル、クラウンウェルツノガエル)

 

診療対象外の動物一覧

当院では、感染症や衛生面の観点、人員の数、および設備上の関係から診療をお受けできない動物がおります。
ご確認の上、ご了承をお願いいたします。

・野鳥(ドバト、キジバト、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリなど)
・霊長類(コモンマーモセット、スローロリス、リスザルなど)
・コツメカワウソ
・オウム(キバタン、オオバタンなど)
・猛禽類(フクロウ目など)
・大型インコ(ヨウム、オオハナインコ、コンゴウインコなど)
・大型爬虫類(カーペットパイソンなど)
・大型陸棲カメ(ケヅメリクガメなど)
・カミツキガメ

※ 診療対応動物一覧にも診療対象外動物一覧にもない種類は受付時間内にお電話(03-6915-7619)にてお問合せ下さい。