新しく報告された最新の治療法から今まで培われてきた従来の治療法まで、いろんな視点から患者さんにベストな治療方針を飼い主様と共に導き出す診療を日々心掛けております。

循環器内科

循環器内科

 循環器におきましては、犬では僧帽弁閉鎖不全症、猫では肥大型心筋症がよく見かけられます。
 当院では基本である聴診から、レントゲン検査、エコー検査、心電図検査、血圧検査、心臓バイオマーカー検査などを行い、正確な心臓の状態を分かりやすくお伝えし、病気と今後どう向き合っていくかを話させて頂きます。
 なお当院では心臓の血流がより繊細分かる新型の超音波診断装置を導入しており、飼い主様と共にエコー断面の動画を見ながら、より分かりやすく今の心臓の状態をお伝え致します。

犬の僧帽弁閉鎖不全症

 高齢の小型犬に特に好発し、初期では活動性の低下や咳が見られるようになり、放っておくと肺に血液がうっ滞し、肺水腫になり呼吸困難やチアノーゼ(舌が紫に変色)になってしまう恐ろしい病気です。
 この病気はお薬で完治する事はできませんが、早期に発見し定期検査を行うことで治療のタイミングを見逃さないようにする事で劇的に進行を抑えることができます。
 また根治治療が可能な外科手術の技術に長けた心臓外科専門病院のご紹介なども承っておりますので、ご気軽にご相談ください。

猫の肥大型心筋症

 メインクーンやペルシャなどが好発種として言われてきましたが、最近ではスコティッシュや雑種猫などにも多く感じられ、発症年齢も0歳から17歳と幅広く、避妊去勢手術前の聴診で心雑音があり、その後のバイオマーカー検査にて見つかることも多々あります。
 猫の肥大型心筋症は一般的に初期症状がなく、重度になると呼吸困難や開口呼吸、発咳など呈し、肺水腫や重篤な合併症として後躯麻痺と急激な痛みに襲われる動脈血栓塞栓症
 当院では心臓エコー技術とこまめな血圧測定を基盤として、2020年に米国獣医内科学会(ACVIM)が提唱した猫の心筋症に関する診断法と治療指針をもとに飼い主様と相談しながら診察を行っております。

 

その他におきましては、作成中です。
随時更新させて頂きますのでしばらくお待ちください。