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去勢手術について

こんにちは!

やっと春の訪れを感じられるようになってきましたね。
今回は去勢手術についてのお話です。
去勢手術とは睾丸(精巣)を摘出する手術のことを指します。

去勢手術のメリットとしては以前にお話しした避妊手術のメリットの一つである病気の予防や
ストレスの軽減などが挙げられます。また、オス特有のマーキング行動攻撃性を抑えるメリットもあり、
オスも6か月齢を過ぎたら早めに去勢手術を行うことでマーキングなどの発情行動を抑えやすくなると言われています。
デメリットも避妊手術と同様に、全身麻酔によるリスクがある点と太りやすくなってしまう点が挙げられます。

犬や猫の睾丸は生後約30日までは腹腔内にあり、ほとんどの子は生後7~8か月齢までには陰嚢内に降りてきます。
陰嚢内に降りれば目視で確認できるようになりますが、1つしか降りてこない、あるいは2つとも確認できない場合があります。
この状態を停留睾丸といい、生後8か月を過ぎても降りてこない場合はその後も降りてくる可能性は低く
さらに腹腔内では睾丸が腫瘍化する確率が格段に高くなります
通常の去勢手術は陰嚢を切開して睾丸を摘出しますが、停留睾丸の手術は開腹手術が必要になります。
去勢手術は早めに行ったほうが良い場合もありますが、睾丸が降りてこない場合は獣医と相談しながら
いつ手術をするかを決めていきましょう。
その他予防できる病気としては精巣腫瘍肛門周囲腺腫前立腺肥大会陰ヘルニアなどが挙げられます。
精巣腫瘍については次回詳しくお話します。

前述したように去勢手術はお腹は開けずに、犬では陰嚢の付近の皮膚を、猫では陰嚢の皮膚を切開して手術を行います。
比較的避妊手術よりも手術時間は短く、特に猫は傷口の癒合が早く切開した部分は縫合しません。
しかし、場合によっては傷口が塞がるまではエリザベスカラーの装着は必要になることもあり、激しい運動なども控えなければなりません。
ごはんの量や種類なども見直して、その子に合ったごはんをあげましょう。

避妊手術より手術の時間が短くても麻酔のリスクは同じです。
しっかりとメリットやデメリットを理解して手術をするか決めましょう。
ご不明点や詳細などは当院までお問い合わせください。

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