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子宮蓄膿症について

こんにちは!
冬も終わりだんだん暖かくなってきましたね。

今回は子宮蓄膿症についてのお話です。

子宮蓄膿症とは子宮の内側で細菌感染が起こることで膿が溜まり、
進行すると命に関わる危険な病気です。
高齢で未避妊のメスに発症することが多く、特に出産経験がない子や
最後の出産から年数が経っている子は発症しやすい傾向にあると言われています。
メスは肛門と外陰部の位置が近いため、便などの細菌が侵入しやすく、
性ホルモンが感染への抵抗力に影響していると考えられています。

代表的な症状として、多飲多尿食欲不振や元気消失嘔吐などが見られます。
子宮蓄膿症は「開放性子宮蓄膿症」と「閉塞性子宮蓄膿症」の2種類が存在し、
開放性子宮蓄膿症では外陰部から膿が排出され、閉塞性子宮蓄膿症では
膿が体の外に排出されず、体内に溜まりお腹が大きくなってしまいます。

治療法は避妊手術と同じように基本的には外科手術で子宮と卵巣の摘出をします。
健康な時の避妊手術と比べて、体力が落ちている状態での手術となるため
麻酔のリスクや術後の体調の変化に細心の注意が必要となります。
手術が困難な場合は抗生物質の投与や補液などの内科療法で改善を試みますが
状態が悪ければ治らない可能性があるほか、再発する危険もあります。

避妊手術をしない場合は発情周期を把握して、飲水量や食欲などの
体調面をしっかりと観察しましょう。しきりに外陰部をなめる仕草をするようであれば
外陰部の状態も確認しはやめの受診をおすすめします。

気になる事や手術のご相談等ございましたらお気軽に当院までご来院ください。

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