こんにちは!
ようやく温かくなって過ごしやすい季節になってきましたね。
今回はフィラリア予防についてのお話です。
気温が温かくなると蚊が活発に活動し始め、フィラリアに感染するリスクが
高くなります。
フィラリアとは寄生虫の一種で、感染すると主に犬の心臓に寄生し
発咳や呼吸が速くなるなどの症状が見られ、重症化すると腹水が溜まり始め、
貧血や血尿などの症状がでてくるようになります。
最終的には死に至る恐ろしい病気ですが、薬や注射で予防できる病気でもあります。
感染経路は蚊がフィラリアに感染している犬を吸血するときに、血液と一緒に
ミクロフィラリアが体内に入り込みます。
その蚊の中でミクロフィラリアは感染力を持つ幼虫(L1→L2→L3)へと成長します。
そしてまた別の犬を吸血するタイミングでその犬の体内へと侵入します。
犬の体内でL3からL4に成長して、L5になると心臓などに寄生を始めます。
駆虫はこのL4の時に行います。L4からL5になるまでの期間はだいたい2か月と言われていて
それ以上経過するとL5が成虫になり、薬が効かなくなります。
そのため駆虫薬は「蚊が出始めた1か月後から蚊がいなくなった1か月後まで」
飲むことを推奨しています。
期間は5月から12月までの8か月間を予防シーズンとしています。
万が一、感染している犬に駆虫薬を飲ませてしまうと体内にいたフィラリアが死滅し
血管内などで詰まってしまったり、アナフィラキシーショックを起こす可能性あるので
必ず検査をしてから投薬するようにしてください。
お薬のタイプも1年間有効な注射やおやつタイプやスポットタイプのものなどが
ございますので、飼い主様とその子に合ったものをご相談、ご提案できれば思います。
5月末まで行っている犬の血液検査の健康診断キャンペーンにフィラリア検査が
含まれていますので、1年に1回の血液検査と一緒に行うことをおすすめしています。
詳しくは当院までお問い合わせください。
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