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犬の急性膵炎について

新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

今回は犬の急性膵炎についてのお話です。
膵炎は消化酵素やインスリンなどのホルモンを分泌する臓器で、炎症が起こるとその消化酵素が漏れ出し、自身の臓器を溶かしたり、ホルモンの分泌異常を引き起こしたりします。
重症化すると命を落とすケースもあるため、早期的な治療が必要になります。

急性膵炎は明確な原因がありません。ストレスや、肥満、体質や疾患など様々な要因が発症のきっかけになるといわれており、高脂血症の子や異食症のある子はより急性膵炎を引き起こしやすくなるといわれています。

急性膵炎の主な症状としては、下痢嘔吐腹痛元気消失食欲不振などの症状が挙げられます。
重症化すると嘔吐物に血が混じったり、ぐったりして苦しそうな呼吸が見られるようになり、ここまでの症状がみられる場合は命の危険があるため、早期の治療がとても重要となります。

治療法としては輸液療法鎮痛管理をはじめ制吐剤などの投与を行い、数日間の入院が必要になります。
また、急激に悪化してしまうこともあるため、こまめに血液検査して状態を把握しなければなりません。
状態が回復してからも、食餌は低脂肪食に切り替え、おやつなどは極力控えて、人間のごはんをつまみ食いされたりゴミ箱を漁られないように今まで以上に注意が必要になります。

これといった予防方法がないため、気を付けていても突然急性膵炎になってしまうこともありますので、日ごろから食餌や体重、生活環境など人間が管理できることは極力努め、できる限り発症させないようにすることが大切です。

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