こんにちは!
暖かくなり、春の訪れを感じるようになりましたね!
今回は脱皮不全についてのお話です。
爬虫類の脱皮は、新陳代謝によって定期的に古い皮膚を新しい皮膚に交換するためにおこなわれます。
脱皮頻度は個体差があり、新陳代謝の活発な幼体の期間は脱皮の頻度も高く、成体になるにつれて脱皮の間隔が長くなっていきます。
脱皮の皮が体の一部に残った状態を脱皮不全といい、特に指・目・尻尾に起こることが多く、指先や尾先に脱皮の皮が残ったままでいると、古い皮が乾燥して締め付け、血行不良を起こし壊死してしまうこともあります。
目の周囲に残ると、結膜炎や角膜炎をおこし、目が開けにくくなるため脱皮の補助も必要となる場合もあります。
脱皮不全で最も多い原因は、不適切な飼育環境、特に湿度の低さによるものです。
パネルヒーターなどの暖房により乾燥しやすくなるため、湿度を把握することがとても重要であり、乾燥しすぎた環境では皮膚が硬くなりやすく、皮が残りやすくなります。
カルシウムやビタミンD3などの栄養不足も脱皮不全の原因となります。これらの栄養素は皮膚の健康を維持するために必要です。
その他、ストレスや何らかの病気の二次的症状で起こることもあります。
脱皮の皮が残っているところを無理にはがそうとすると組織を傷める場合があるため、目周りや脱皮不全が重症な場合は動物病院に連れて行くことをおすすめします。
脱皮不全の予防として、その生体に合わせて適切な温度・湿度で飼育してあげることです。
湿温度計で管理し、ウェットシェルターや霧吹きで湿度を保たせます。
食餌のバランスを考慮したり、ハンドリングなどでストレスを与えないようにしてあげましょう。
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