こんにちは!
まだまだ肌寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は猫の膀胱炎についてのお話です。
前回の犬の膀胱炎についての特集もぜひご覧ください。
猫の膀胱炎は非常によく見られる病気で、様々な原因によって膀胱の粘膜に炎症がおこります。
特に冬場は犬と同じで、飲水量が減るため膀胱炎になるリスクが高まります。
主な症状として、頻尿、血尿、排尿困難、排尿痛、粗相、などが挙げられます。
残尿感があるので排尿のポーズをとりますが、尿はほとんど出ません。
急性の場合には発熱が見られることもあり、その他痛みによる食欲不振や元気消失などの症状もみられることがあります。
排尿のポーズをしているのに全く尿が出ていない、という場合は尿路が閉塞している可能性もあります。
尿路が閉塞している状態のままで時間が経過してしまうと腎臓に負荷がかかりとても重篤な状態となるため、放置せずにすぐに動物病院に連れていくことをおすすめします。
尿道閉塞について過去の特集をご覧ください。
なかでも猫の膀胱炎でよく見受けられるものが特発性膀胱炎といわれており、
原因が特定できない膀胱炎で、ストレス・環境の変化・肥満・運動不足などが
関与していると考えられています。
特発性膀胱炎は10歳以下の比較的若い猫に多くみられます。
特発性膀胱炎の他には、細菌性、尿石症、内分泌疾患、前立腺疾患、腫瘍などが原因となることも考えられます。
猫の膀胱炎の治療は“不快感や痛みを緩和すること”と “生活環境を改善すること”を基本とします。
原因が分かっている場合は、抗生物質の投与や外科的手術などその原因に対する治療を行います。
特発性膀胱炎の場合は食事療法や生活環境を改善することで、ストレスを軽減することが治療となります。
膀胱炎は再発しやすい病気で、生活環境の見直しや日常的に飲水量を増やすことも予防につながります。
常に新鮮なお水を飲めるようにしたり、水飲み場の増設、ウェットフードを利用するなどいろいろと試してみると良いでしょう。
膀胱炎と言っても様々な原因があり、それぞれに適した治療が必要になっていきます。
いつもと様子が違うなど膀胱炎を疑う症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
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