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犬の膀胱炎について

こんにちは!
暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。

今回は犬の膀胱炎についてのお話です。
犬によくみられる疾患の一つです。
冬場の飲水量が減る時期に膀胱炎が増加する傾向があります。
人間でも比較的身近な病気でありますが、膀胱炎の程度によっては、命の危険をもたらすケースもあります。

犬の膀胱炎で最も多い原因は細菌が尿道から膀胱へ侵入し炎症を引き起こす細菌感染です。
メスはオスと比べ尿道が短く太いため細菌性膀胱炎にかかりやすくなります。
膀胱結石による膀胱炎はストラバイトシュウ酸カルシウムが主な原因となります。
その他、膀胱の腫瘍や生殖器のトラブルなどが挙げられます。

排尿痛頻尿血尿排尿障害トイレ以外での排尿などの症状がみられます。
尿中で細菌が繁殖すると、尿の色が濁る、臭いが強く感じる場合があります。
膀胱結石が関係する膀胱炎では尿中に細かい結石が混ざったりすることがあります。
膀胱炎の悪化し、前立腺炎や腎盂腎炎などの大きな疾患がみられている場合には全身症状が引き起こされます。

細菌性膀胱炎やストラバイトが原因となる場合、抗生物質の投与します。
療法食を用いた食餌療法を行い膀胱内の結石を溶かすこともあります。
シュウ酸カルシウムが結晶の場合、療法食で結石を溶解することはほぼできないため、
特に膀胱内の大きな結石は、手術で除去しなくてはなりません。

飲水量を減らさないようにすることがとても重要になってきます。
お水もミネラルウォーターを与えるのはNGです。ミネラル含有量の高いお水は結石を作る原因にもなりかねます。
また、膀胱炎は再発しやすい病気です。定期的な健康チェックも予防につながります。
普段から尿の量や回数、色などチェックしておきましょう。

関連記事として過去に尿道閉塞について特集を掲載していますのでこちらもご覧ください。

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